ブラジルのボルソナロ大統領が、新型コロナウィルス検査の結果、陽性であることを公表しました。
ご存知の方も多いと思いますが、ボルソナロ大統領は新型コロナウィルス感染症が拡大する中、都市封鎖やマスク着用などの対策を過剰な反応と切って捨て、新型コロナウィルス感染症などちょっとしたインフルエンザくらいのものでしかない(“a little flu”)、と豪語した政治家です。
コロナウィルス陽性を公表した際もマスクは着用していましたが、会見の最後には外し、自身の健康状態に全く問題がないことをアピールしました。
同大統領はマスク着用者に対して差別的な発言をしていたことも取り上げられています。
One day after announcing he had tested positive for coronavirus Jair Bolsonaro has come under fire for allegedly using homophobic language to mock the use of face masks.
The Folha de São Paulo, a leading broadsheet, claimed Brazil’s far-right leader had baited presidential staff who were using protective masks, claiming such equipment was “coisa de viado” (a homophobic slur that roughly translates as “for fairies”).
Bolsonaro is a longstanding enemy of Brazil’s LGBTQ+ community and during three decades in politics has made no secret of his homophobia.
“I have [parliamentary] immunity to say: yes, I’m homophobic – and very proud of it,” he said in one filmed interview during his seven-term stint as a congressman.
(Tom Phillips. Brazil: Bolsonaro reportedly uses homophobic slur to mock masks. The Guardian. July 8, 2020.)
ボルソナロ大統領は、同性愛者反対の立場を公言していることで有名らしいのですが、マスク着用者をポルトガル語で“coisa de viado”と呼んだそうです。
ポルトガル語について、基本単語の知識はおろか、俗語表現など全く知りませんが、記事によれば英語では"fairy"に相当する、ということなので辞書を引くことになりました。妖精を意味する"fairy"が同性愛者に対する差別的な表現とは知りませんでした。
辞書を引いてみますと確かに、男性同性愛者のことを指す侮蔑的な表現であることに触れています。
マスク着用が何故同性愛者を連想させるのか、全く分かりませんが、大統領の感染症状が重篤化しないことを祈ることにしましょうか。
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