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2020年12月15日火曜日

work your rear end off

昨日の記事で、Jill Biden次期大統領夫人の"Dr.~"呼称にまつわる話題を取り上げました。

各紙、著名人のWSJのコラムニストに対する批判の声を取り上げています。

その中の1つですが、以下のようなコメントがありました。


“If you have a doctorate in pharmacy or education or biology, it doesn’t matter: Call yourself a doctor,” said Sarah H. Parcak, a professor of anthropology at the University of Alabama at Birmingham, who has a Ph.D. in archaeology from Cambridge University. “You worked your rear end off for years to earn that. Shout it from the rooftops, if you want to. It’s your right.”
(Michael Levenson. An Opinion Writer Argued Jill Biden Should Drop the ‘Dr.’ (Few Were Swayed. New York Times. December 12, 2020.)


学問が多様化した現代、色んな博士号がある訳で、Jill夫人のそれは教育学における博士号(Ed.D.)なのですが、コラムニストはMedical DoctorだけがDr.の呼称に相応しいとも取れるような主張をしていました。

コメント中に、


“You worked your rear end off for years to earn that. Shout it from the rooftops, if you want to. It’s your right.”


という部分があります。

"work your rear end off"というのは慣用句で、


一生懸命に取り組む(働く)


という意味だそうです。

何年もかけてようやく授与された博士号なんだから、主張して何が悪い!ということですね。(お金も随分かかっているでしょうからね。)

この慣用句を知らなかったので辞書を引いたのですが、


work one's ass off


として載っていました。"rear end"の方が、"ass"よりも少し上品でしょうか。

また、"ass"の代わりに、"tail"や"buns"、"butt"、さらには(お尻ではなくて)"head"となる場合もあるようです。

俗語表現ともされていますが、Merriam-Websterでは、"one's ass off"というイディオムとして載っています。

その意味は、"very hard"というもので、単なる強意表現のようです。

なるほど、このフレーズは辞書でも"ass"のエントリではなく、"work"の動詞のエントリで紹介されていることからも、着目すべきは"work"なのかもしれません。

フレーズが生まれた経緯は明らかではありませんが、"(work) off"の"off"という副詞からは、一生懸命に取り組んでお尻や頭(!?)をすり減らしてしまうようなイメージがあります。



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