アイルランドの格安航空会社Ryan Airが、アメリカのボーイング社が製造する737型機MAXの購入を検討していたところ、価格面で折り合いがつかず、交渉が決裂したと報じられています。
話題の機体は2度の墜落事故を含め、他にも様々なトラブル続きだったようですが、ボーイング社にとってこれまた頭の痛い状況になった模様です。
Boeing faces a standoff with one of its biggest customers after Ireland's Ryanair said it had ended talks over a purchase of 737 MAX 10 jets worth tens of billions of dollars due to differences over price.
The rare decision to go public over big-ticket airplane negotiations comes after months of wrangling that had already delayed a deal for the largest version of the 737 MAX when Ryanair re-ordered a smaller model in December.
A large new Ryanair order would provide a boost to the U.S. planemaker as it rebuilds confidence in the MAX, grounded for 20 months until November after two fatal crashes. It would also speed a tentative industry recovery from the COVID-19 pandemic.
(Ryanair ends jet order talks with Boeing amid price dispute. Reuters. September 7, 2021.)
話題の新型機体は330億ドルもするそうで、値引き交渉後も100億ドルはくだらないだろうと言われているそうです。
そんな大型取引について、記事では、
big-ticket airplane negotiations
と表現されていますが、この"big-ticket"というのは、高価な、値の張る、という意味で用いられるアメリカ英語の表現です。
ところで、チケット(ticket)とういのは、入場券、乗車券など、紙片を指すものです。小生の経験で高額なチケットは、せいぜいが1万円くらいのコンサートチケットとか、長距離列車の往復乗車券が数万円といったレベルです(笑)
ところで、この単語がエチケット(etiquette)と語源を同じくする、と言うと意外に思われるでしょうか。
"etiquette"はフランス語から来ている英単語で、そのままのスペルで輸入されていますが、その"etiquette"というのはそもそも「札」、「ラベル」という意味だそうです。
つまり、"etiquette"も元々は現代の「チケット」のように小さな紙片のことを指す名詞だったということです。
その小さな紙片には礼儀作法に関する指示がかかれていたそうで、我々が今日使う「エチケット」の意味は、そのような背景から生まれたものなのです。
チケットとは言っても現代ではチケットレス(ticketless)社会になってしまいましたが。
以前取り上げた“ticket”の変わった意味についてはこちらをご覧下さい。
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