このところ気温上昇中で、先日も夏日とか言われる日がありましたが、自宅の庭で作業していたらやられました。
そうです、カ(蚊)です。
雨降り後の小さな水溜りでも、僅かな水場があるとそこに蚊が生息し、増えると言われます。決して広い庭ではないのですが、水溜りをシャットアウトすることも叶わず、夏場は刺されるがままになっています。庭作業ではそろそろ蚊取り線香の出番です。
蚊は汗の臭いに引き寄せられると言います。ジョギングの後だったので余計に寄せ付けてしまったようです。
New research has found that smelly armpits may turn some people into a mosquito magnet.
This is apparently the reason that some people are so plagued by the annoying critters — while others get off scot-free, according to scientists.
The pesky insects are drawn to body odor, also known as BO — and mosquitoes can find us from 350 feet away once they get a whiff, according to SWNS, the British news service.
(Maureen Mackey. Are you a mosquito magnet? It might be for one unpleasant reason. Fox News. May 20, 2023.)
引用した記事は蚊の生態、つまり汗、体臭に引き寄せられるという話です。ご存知のことかもしれませんが。
ところで、記事に、
scot-free
という表現が出てきます。
この表現を知りませんでしたが、ひょっとして"shot-free"のスペルミスかとも思った次第です。
"scot-free"で正しいスペルなのですが、その意味するところは、
1. Without having to pay: got away from the restaurant scot-free.
2. Without incurring any penalty or punishment: came away from the incident scot-free.
(American Heritage Dictionary)
ということで、つまりは(蚊に)刺されずに(済む)、という意味合いで使われているのでした。
ところで、"scot-free"のscotとは税金の意味であると辞書にありますが、実のところ動詞shootと関係があるそうなのです。("shot-free"のスペルミスかと思ったのはあながち外れてはいなかったようです。)
古ノルド語skotに遡るscotと、動詞shootはいずれも印欧祖語skeud-を共通の親に持つとされます。
この印欧祖語skeud-の意味は、放り投げる(shoot, chase, throw)というもので、動詞shootはその意味合いを保持しています。税金を意味するscotについては、"money thrown down"という解釈によります。
つまるところ、"scot-free"のscotとは「応分の義務」というような意味合いが基本にあり、"scot-free"とはそうした義務や状況から免れていることを言います。
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