アメリカ大統領選が来年に迫っているとあって、民主、共和両党の候補者に関する話題がこのところ増えています。
共和党からはトランプ元大統領が既に立候補を表明、民主党は現職バイデン大統領が2期目の続投に意欲を示しています。
両候補に対して取り沙汰されるのが年齢であるというのはご存知の通り。特にバイデン氏は現在80歳であり、これまでにも色々あったことからも、常に取り沙汰されています。
ある意味、格好の攻撃材料になっているきらいがありますが、今日読んだ記事によると、バイデン氏の支持率は下落傾向にあると報道されています。
President Joe Biden's job approval rating hit a career low in the latest ABC News/Washington Post poll and a broad 68% of Americans say he's too old for another term as president -- views that put him in a trailing position against top Republicans in early preferences for 2024.
Just 44% see Biden's potential opponent, Donald Trump, as too old. (Trump is 76; Biden, 80.) Beyond chronological age, Trump far surpasses Biden in being seen as having the mental sharpness and the physical health it takes to serve effectively as president, with wide doubts about Biden on both fronts.
(Gary Langer. Broad doubts about Biden’s age and acuity spell Republican opportunity in 2024: POLL. ABC News. May 7, 2023.)
ABCニュースとワシントンポストが共同で行った世論調査によれば、年齢的な面での懸念に関してはトランプ氏優位だそうです。
記事のタイトルに着目したいと思います。
Broad doubts about Biden’s age and acuity spell Republican opportunity in 2024
目に留まったのは、"spell"という動詞です。
"spell"という単語には幾つかの意味がありますが、まず思い浮かぶのは(単語の)スペル、綴りという意味でしょう。動詞では単語を綴る、綴りを言う、という意味で用いられます。
ここではそれらとは異なる意味で用いられているようですね。
辞書を改めて引いてみると、"spell"には上記の意味に加えて、
意味する、・・・の結果をもたらす(招く)
という意味があるのでした。これは知りませんでした。Merriam-Websterオンラインの語源解説によると、ゲルマン系の語源で元は「意味する」、「話す」といった意味でしたが、それが「(一字一字を)ゆっくりと話す」という意味になったそうで、綴りを言うという、我々が馴染みのある意味は後からできたということになりますが、意外ですね。
ところで、上で「まず思い浮かぶのは(単語の)スペル、綴りという意味」と書きましたが、"spell"という単語に名詞としての意味(つまり、綴り、スペルという意味)はありません。あるのは、動詞の意味だけです。
名詞の意味としての「スペル」という時は、"spelling"と言います。これも辞書を引くまで知りませんでしたねぇ。
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