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2023年5月11日木曜日

fool’s errand

昨日取り上げた記事の続きです。

米・加州で黒人に歴史的に行われてきた差別に対する補償が問題になっているというものでしたが、その賠償金が120万ドル(これは恐らく1人当たりの金額で、総額は8,000億ドルを超えるとの報道があります)になるというところから、記事は以下のように続きます。

 


"This has been a fool’s errand from the start," James Gallagher, California Assembly Republican Leader, told Fox News Digital. "Democrats have promised the world with this reparations task force, and now the massive taxpayer bill is coming due. Newsom has painted himself into a corner, and he’ll have to choose between signing off on a ridiculous policy that will bankrupt the state or admitting once and for all that this task force was nothing more than a political stunt."

(Jessica Chasmer. California reparations recommendations have Newsom between rock and hard place. Fox News. May 9, 2023.)

 


加州知事であるGavin Newsom氏はまさに賠償問題の当事者となる訳ですが、賠償金が重くのしかかってくるということで苦しい立場に追い込まれているようです。


引用部分に、



fool’s errand



という表現が出てきます。これは骨折れ損、とか無益な試み、無駄足、無駄骨、徒労という意味です。


Newsom知事をそのように批判しているのは同州議会の共和党リーダーであり、民主党の知事が後先考えず(?!)賠償を約束したことでこうなったと批判したいようです。


"fool’s errand"の"fool"とは「バカ」ということですが、どちらかというと、カモにされやすい人、ナイーブな人、というニュアンスがあるようです。


つまり事情や状況を理解していない故に使い走りにされてしまうような人のことです。


この話題から、日本の米軍基地移設問題に関する迷走を思い出します。異論は承知の上で、出来ない約束をしてしまった権力者の窮地という点で同じかと。


Newsom知事は誰の使い走りにされたのでしょうか。


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