ツイッター、グーグル、アマゾン、フェースブック、マイクロソフト・・・
相次ぐITやSNS大手の人員削減、リストラですが、その中で、アップルの社名を聞きませんね?
朝起きたらクビになっていたというグーグル社員の話を最近読みましたが、アップルの社員が同じような目に合ったとは聞いたことがありません。
以下引用の記事によると、アップルも経営的に厳しいのだそうですが、人員削減ではなく、CEOの報酬カットで凌ぐ方針なのだそうです。
While its peers conduct layoffs, such as Google and Meta, Apple announced in January that CEO Tim Cook would take a pay cut. Also, unlike his Big Tech counterparts, Cook didn’t aggressively hire during the pandemic.
According to a Securities and Exchange Commission filing, Cook’s annual compensation target for 2023 is $49 million, down from $84 million last year. This marks a more than 40% dock in pay for the chief executive.
(Jack Kelly. How Apple Has Steered Clear Of Layoffs Amidst Big Tech Job Cuts. Forbes. January 27, 2023.)
グーグルなど大規模リストラを行なっている会社ではパンデミックの間に雇用した人員が今や過剰となっているということらしいですが、経営者による無計画な雇用のために従業員がとばっちりを受けるというのも理不尽と思うのですが、アップルの場合はパンデミック時も採用を抑制していたらしく、CEOの報酬カットで乗り切るということも、他社とは一線を画しているように思われます。
さて、そのCEO報酬は昨年度8,400万ドルから40パーセントカットの4,900万ドルということなのですが、
a more than 40% dock in pay
と記事中にあります。
"dock"に「カット」(削減)の意味があるとは知りませんでした。
"dock"という単語には船舶や宇宙船のドックとか、ドッキングステーションなどの意味がありますが、カットの意味の"dock"はまた別の単語です。
辞書には動詞のエントリで載っていますが、動物の尾(しっぽ)を短く切り詰めるという意味があり、そこから削減の意味で使われるようになったようです。
American Heritage Dictionaryでは、
To deprive of a benefit or a part of one's wages, especially as a punishment
という定義が見えます。