都会で犯罪が多いのは論を待たないかと思いますが、ニューヨークでは近年再犯率が増加傾向にあるそうです。
強盗犯や窃盗犯の5人にひとり、つまり約2割が60日経たずして再犯で検挙されるという統計があるようです。
再犯率が増加している背景には、検挙された犯罪者の勾留、保釈に関する法律を改定したこと(いわゆる、bail reform)があるようです。
Roughly one in every five crooks busted for burglary or theft in New York last year got re-arrested on a felony charge within 60 days after being put back on the streets, NYPD figures obtained by The Post show.
The alarming statistics reveal increases in alleged recidivism as high as three times what they were in 2017 — before New York’s controversial bail-reform law took effect in 2020.
(Recidivism rates for NYC’s burglars and thieves soar amid bail reform: NYPD data. New York Post. July 28, 2022.)
「再犯」を表す英語に、
recidivism
という単語があるとは、不勉強にして知りませんでした。
常習的犯行、また病気に関して再発(性)を意味する単語です。再犯者は、"recidivist"となります。
この単語はラテン語のrecidereという動詞からきていると語源欄にあります。ラテン語動詞の意味は、逆戻りする、(ある状態に)再び陥る、というもので、再犯の意味につながっていることが分かります。
接頭辞のre-には「再び、再度」の意味があることはご存知の通りです。一方、cidereという部分はcado (cadere)という動詞から来ており、これは落ちる、死ぬという意味で、英単語でいうと、"cadence"や"accident"などの単語に見られるものです。